「今ここ」に気づく力がチームを変える
あなたのチームのメンバーは、今この瞬間、何を感じているでしょうか。締め切りのプレッシャーに押しつぶされそうになっている人は?誰かの言葉に傷ついたまま、笑顔を作っている人は?
「今ここ(Here & Now)」——これは私が支援の現場で最も大切にしている視点です。
「気づき」が遅れると何が起きるか
メンタル不調のサインは、多くの場合、ゆっくりと、しかし確実に積み重なります。遅刻が増えた、口数が減った、ミスが続いている——そうした小さな変化を「忙しいから」「本人の問題だから」と見過ごしているうちに、ある日突然、休職という事態を迎えます。
公認心理師として12,200件以上のカウンセリングに携わってきた経験から断言できます。早期に「気づいて声をかける」ことが、最大の予防策です。
管理職に必要なのは「専門知識」より「気づく習慣」
「心理的なことは専門家に任せればいい」と考える管理職の方は多い。しかし実際には、日々最も近くにいる上司の「ちょっと最近大丈夫?」の一言が、部下を救うことがあります。
私が研修でお伝えしているのは、難しいカウンセリング技術ではありません。「今ここにいる部下を観察し、変化に気づき、声をかける」というシンプルな習慣です。この習慣が根付いたチームは、不調者が出にくくなるだけでなく、コミュニケーションそのものが豊かになります。
「今ここ」を大切にする組織文化へ
心理的安全性という言葉が広まりましたが、それは制度ではなく文化です。メンバー一人ひとりが「今ここで何を感じているか」を安心して口にできる場をつくること——その積み重ねが、本当に強いチームを育てます。
管理職向けメンタルヘルス研修や、チームの状態を把握するための個別面談導入について、ぜひ一度ご相談ください。